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視覚障がい者に寄り添う専門家の声

こちらは、視覚障がい者の方々と日常的に関わりを持つ専門家たちの声を集めたページです。「あしらせ」を実際に試したり、利用されている方の反応を見守る中で感じたことを率直に語っていただきました。専門家が捉える製品の可能性や、利用者の生活にどのように寄り添えるかについてご紹介します。


つじ眼科 院長 辻 拓也先生

辻先生とAshirase千野の集合写真、2人ともあしらせデバイスを手に持っている。

眼科医として、眼が見えない見えにくい人たちの包括的なケアであるロービジョンケアをするようになってから、医師として人として自分に何が出来るだろうと常に考えながら生活をしています。机上の空論ではいけないと思い、眼が見えない見えにくい人たちと買い物をしたり、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、一緒になって遊びながらも、時には膝を付けて真剣に話し合ったりしています。
そんな中、「あしらせ」に出会いました。
靴に装着して振動で足に知らせることで、行きたい方向をナビゲーションするシステムです。
私にとっては未来から来たネコ型ロボットの「ひみつ道具」のようなドキドキするデバイスです!!
眼が見えない見えにくい人たちの可能性がこれから更に広がることにワクワクしています!

■参考情報
つじ眼科ホームページ 


しかさぽ 視覚障害生活訓練等指導者(歩行訓練士)、社会福祉士 安河内 尊士さま

ざっくり言えば「使う人を問わない」iPhone(もしくはiPad)を利用していることが必要だが、そこさえクリアすればこんなに便利なデバイスもない。
振動で方向や角の位置を知らせるデバイスだが、振動自体のバリエーションはシンプルで1、2回もすれば掴めるだろう。私が関わった当事者の方は1回で理解できたという。それだけシンプルというもの。操作や感覚の差はそんなに時間も要しないだろう。
歩行時の活用だけではない。初めての場所、特にタクシーやバスに乗って行くとか、そういう場合もあしらせを活用してほしい。大まかに目的地を設定して、タクシーやバスに乗り込む。これでいい。
あとは、車の方向に対して足の向きが変われば、リルートするので、大まかなルートもわかるし、どこで降ろされたかもわかるので、目的地の向きも理解できる。
もちろん、メンタルマップがあればいいが、人によって差があるし苦手な方もいる。そういう方には、うってつけの機器である。
できれば体験会で試したあと、10日ばかり借りると馴染むので親近感も湧くだろう。
ぜひいろんな場所で試してみて、自分なりの使い方を模索されると良いと思う。
機器の理解や成熟度に差が出てしまうため
過去に歩行訓練を受けたことのある方が望ましい。
参考情報
しかさぽの活動はこちら


社会福祉法人 兵庫盲導犬協会さま

あしらせを体験させていただいたとき、従来の補助具にはない「触覚」で進行方向を教えてくれる点が視覚障がい者の方々の生活の質を向上させるための革新的な商品だと感じました。 障害物を避けてくれたり段差や階段・曲がり角を教えてくれる盲導犬歩行と相性が良いのではないかと思います!
練習を積んだ上で、盲導犬歩行と組み合わせると、あしらせが道案内を、盲導犬が安全確保をしてくれるので、より外出しやすく、初めての場所でも思い切って出かけることにつながるのではないでしょうか。
現在はiPhoneのみの対応とのことですがAndroid端末への対応や、より多く靴に装着できるようになればと、今後の展開が楽しみです。
視覚障がい者の歩行を支える盲導犬と歩行補助具、どちらも日々進化して私たちの生活を支えてくれるのではないかと思うと、未来への期待が膨らみます。
■参考情報
兵庫盲導犬協会ホームページ